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 代表取締役会長兼社長 執行役員社長
 竹内 敏晃
  スマホの高機能化の進展で水晶デバイスの需要が拡大するとの見通しのもと、2017年3月期から積極的な設備投資を行いましたが、その後、半導体メーカーにおいてIC開発が進み、スマホに使用される水晶デバイスの部品点数が減少する結果となりました。また、スマホ自体の最終需要が大きく失速したことも加わり、2018年3月期は100億円を超える多額の赤字を計上いたしました。株主の皆様にご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。このような事態を二度と繰り返さないよう反省したうえで、不退転の決意を持って、確実に収益の上がる経営基盤の再構築に取り組んでまいります。

  会社を立て直し、新生NDKを実現するため、以下の構造改革を実行いたします。

① 5G関連事業にリソースを投入
  当社は、5G(次世代高速通信規格)の無線通信システムを基盤として発展が見込まれる事業を新生NDKの柱といたします。注力する5G関連事業としては、自動運転/ADAS、IoT及び基地局市場であり、これらのセグメントを中心にリソースを投入してまいります。

● 車載市場(含む、自動運転/ADAS)
  電装化の進展と自動運転の実用化が進むことに伴い、ADAS機器を搭載する自動車数が増加するとともにADASに搭載されるカメラやレーダ/ライダも大きく伸びるため、1台あたりの水晶デバイス搭載数は年10%以上で伸びると見ております。当社は車載市場では50%を超える市場シェアを有しており、引き続きお客様のニーズにお応えする高信頼製品の開発を進めてまいります。

● IoT(Internet of Things)
  今後、様々なIoTデバイスが無線通信でつながるようになりますが、この「無線通信機能」を担うのが水晶です。2019年3月期はハイエンドスマホの次期モデルからNFC機能向けに新たに水晶振動子が1個使用されることに加えて、ヘルスケアや物流等で使用されるIoT向け製品の販売が増える見通しです。今後、IoTデバイス向けには大量の需要が見込まれますので、標準品を中心にグローバルネットワークを活かして、水晶デバイスを販売いたします。

● 産業機器市場(含む、5G基地局)
  5Gでは、大容量化と通信スピードの高速化に対応するため、小型セル基地局の整備が進む見通しです。小型セル基地局向けには、広い温度範囲に対応した高安定のTCXOを準備いたします。また、5G向けのマクロ基地局では、天候の変更や機器の故障などが原因でGPS信号が途絶える時間を限りなく極小化する必要があり、当社は、世界最高性能クラスの高精度OCXOを開発中です。基地局向けの水晶需要は5Gへの移行を控えて、2019年3月期までは弱い見通しですが、5G投資が本格化する来年度からは需要が上向くものと予想しております。

② 生産体制の見直し
  これまでの生産体制を見直し、グループ全体の生産効率とコスト競争力を引き上げることを目的に国内工場の量産ラインの一部を海外工場に移転いたします。

③ 固定費の圧縮
  生産工程の自動化などで生産性を向上させるとともに、間接部門のスリム化を進めることで固定費を圧縮いたします。

④ 資材調達機能の本社への一本化
  当社は材料費のコストダウンを図るため、本社に新たに調達本部を立ち上げました。グループ全体の資材調達業務を本社に一本化することで、資材調達コストのコストダウンを強力に推進してまいります。

⑤ 品質保証機能の本社への一本化
  車載を含めた5Gシステムを基盤とする事業では、これまで以上に品質への要求が高まってまいります。これまで当社においては、生産子会社がそれぞれ品質保証を行う体制にしていたのですが、高品質を保証する体制を一層強化することを目的に、品質保証機能を本社へ一本化する体制に変えてまいります。

2018年7月
代表取締役会長兼社長 執行役員社長
竹内 敏晃