2004年08月24日
当社は、このたび開発した「広い温度範囲で高精度・安定的に発振するデュアルモードSCカット水晶発振器」に関する研究論文を、カナダ・モントリオールにおいて8月24日より27日にかけて開催されるIEEE UFFC(*1)-2004で8月24日に発表する。
新開発の発振器は、同一のSCカット水晶振動子から発振されるBモード発振周波数を温度センサとして利用し、恒温槽内の温度変化を-20℃~+70℃の外気温度範囲で±0.002℃に保ち、Cモード発振周波数の安定的な発振を実現する。こうした手法は従来より知られていたが、広い温度範囲・電源変動の下で安定的に発振させることは難しく、別に温度センサを搭載して温度変化を制御していたが、水晶振動子自体の温度とのズレがあり、精度が高められなかった。
当社は独自に開発した回路により、以下の特性を実現させた。
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1) |
水晶振動子の温度制御精度;±0.002℃/-20℃~+70℃ |
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2) |
高精度温度制御アルゴリズムをソフトウェアによって実現 |
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3) |
DAC (Digital-Analog Converter) を使用しないなど回路の簡素化 |
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4) |
消費電力;2.4W以下/電源電圧12V、室温25℃ |
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5) |
従来、Double Ovenで達成していた安定度をSingle Ovenで実現 |
また、今回開発した発振回路は他の発振モード(基本波、オーバートーン、ATカット水晶振動子等)にも応用できるものである。
こうした研究・開発成果が認められ、IEEE UFFC-2004での発表となったものである。
なお当製品の売上は、移動体通信基地局・高速通信ネットワーク用ルータ市場向け等に、今後3年間で40億円から50億円を予想する。
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(*1) IEEE UFFC |
Institute of Electrical and Electronics Engineers Ultrasonics, Ferroelectrics, and Frequency Control |
記
1. 学会名 IEEE UFFC-2004 (URL : http://www.ieee.org/UFFC-2004/ )
2. 開催期間 2004年8月24日~27日
3. 発表論文の要旨 デュアルモードSCカット水晶発振器
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(1) 開発の目的 |
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水晶振動子のBモード発振周波数を温度センサとして使うことにより、恒温槽内の温度を安定させることで、温度変化に対し非常に安定的な水晶発振器を開発する。 |
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(2) 発表内容 |
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a) 安定な同時発振をするデュアルモード発振回路について |
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b) 信号の抽出について |
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c) 熱源・断熱・温度制御について |
以 上