Vision2030 周波数でデジタル社会の未来を創る
Vision2030 周波数でデジタル社会の未来を創る

当社は、2022年度を初年度とする「中期経営計画」とともに中長期的に向かうべき方向性を明確にすることを目的とした長期経営戦略-Vision2030-を策定し、2022年3月10日に公表いたしました。今般、2030年に向けてデジタル社会の発展に貢献するNDKグループのビジョンを「周波数でデジタル社会の未来を創る」と定め、「社会価値」「経済価値」「人材価値」という“3つの価値”をバランス良く追求することによりこれを具現化することに致しました。

周波数とは
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社会における
“周波数”の役割とは
 –

我々が“水晶”ではなく、“周波数”でデジタル社会の未来を創るとした背景についてご説明いたします。

“周波数”がデジタル社会に果たしている役割ですが、グローバルに安定した通信環境が維持されているのは、国際電気通信連合(ITU:International Telecommunication Union)が他国との間や自国内でも混信が発生しないよう電波利用に関する国際ルールを定め、各国がこれに基づき、様々な用途に応じて“周波数”を割り当てているからです。

そして、NDKは、正確で安定した振動を発生させる純粋な結晶体である“水晶”の特性を利用し、様々な使用環境において精度の高い安定した“周波数”を生み出すデバイスを開発しており、主として「つなぐ」「指揮する」「はかる」という3つの役割を作り出すことで、事業を拡大して来ました。

“水晶”は今後も引き続き、通信環境の安定に大きな役割を果たす見通しです。さらに、周波数の安定に貢献する可能性のあるデバイスであれば、水晶に限らず幅広く視野を広げて活動していく所存です。

正確な電波で通信を、
つなぐ

正確な電波で通信を、つなぐ

水晶は、温度などの環境条件に対する安定性に優れており、発振回路に組み込む事で結晶の安定した機械的振動を電気信号と して取り出すことが出来ます。この特性を利用して製造された水晶デバイスは、精度の高い安定した周波数を生みだすため、この周波数を基準信号として安定した周波数を維持し、それぞれの機器に合った電波の送受信を可能にしています。

電子機器を正しく動かすため、
指揮する

電子機器を正しく動かすため、指揮する

水晶は、安定した振動を発生させますが、この規則正しい振動が基準信号となり、電子機器を正常に動かし続けます。例えばスマホにはCPUやカメラ、DRAM、フラッシュメモリなど電子機器内のいくつもの役割をもった周辺回路が組み込まれていますが、それぞれがうまくタイミングを合わせて作動する必要があり、そのタイミングを合わせるために水晶デバイスが必要不可欠な役割を果たしています。

精度の高さ・安定性により、
はかる

精度の高さ・安定性により、はかる

水晶振動子の電極上に物質を吸着させると周波数に影響を及ぼす特性があり、この分析手法(Quartz Crystal Microbalance:QCMと呼ばれる)を利用した商品開発も進めています。例えば、抗原抗体反応を利用して、食品中の特定物質を検出する(バイオセンサ)など、様々な用途に実用化される可能性を持っています。

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