NDKが追求する『経済価値』についてご説明いたします。
Vision2030では、2030年度(2031年3月期)の売上高1,000億円、営業利益率20%を目標として掲げました。
2030年度の売上高1,000億円は、既存事業の成長に加えて、新規領域を探索・開拓することが必要不可欠と認識しています。既存領域においては車載・移動体通信領域を中心とする主力事業において、NDKの強みである小型化・高周波化、高信頼性を武器に更なる強化を図っていきます。
デジタル社会の発展に伴う既存領域の成長に加え、新規領域開拓を行い、売上高1,000億円を目指す
高収益体質の維持、付加価値の高い事業展開を行い、営業利益率20%を目指す
一方、新規領域においては、通信ネットワークの5Gから6Gへの進展や、IoT社会の更なる拡大により、新たに創出されると予想される無数のビジネスチャンスが対象となります。
このような環境の下、NDKはこれまでに獲得してきた多くのコアコンピタンスを核として、モジュール・システムビジネスへの挑戦なども含めた新しいビジネスモデルの確立も視野に、飛躍的な成長を目指します。
具体的には、新事業推進室を立ち上げ、既存事業を超えた顧客との協業の推進、研究機関やベンチャー企業等とのオープンイノベーションの連携の推進、M&A等資本提携の可能性の模索・検討を通じて、新規領域の探索・開拓を進めていきます。
新事業推進室のミッション
2030年の経営目標達成に不可欠な、新規事業の探索・新たなビジネスモデルの創出に向けた
戦略の具体化(ターゲット領域の選定・テーマアップ・事業構想策定等)・事業推進機能を担う
ミッション達成のための役割・機能
新事業推進室の位置づけ・運用方針
具体的な取り組みとして、当社は、情報通信研究機構、東京大学、東北大学とともに経済産業省及びNEDOの委託事業に参画し、ポスト5Gを見据えた研究を進めています。このように、当社はオープンに社内外の知を結集させて、通信ネットワークの進化に合わせた役割を担っていきます。
ポスト5Gでは2030年から開始を見込むBeyond-5Gを念頭に
5Gの超低遅延、多数同時接続などの機能を強化する
自動運転や製造業のスマート化、産業用IoT等多様な用途への活用が期待される
NDKは経済産業省・NEDO*1の委託事業*2に参画
ポスト5Gにおいて重要性が増す「時刻同期技術」についての研究開発を、
情報通信研究機構、東京大学、東北大学、広島大学とともに推進中
当社はデジタル制御水晶発振器を開発し、2022年度に情報通信研究機構と共同で時刻同期無線通信の装置化を実施中
2026年の実用化へ向け、同装置を用いた無線接続の実験・検証を進める計画
*1:国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の略称
*2:経済産業省・NEDO の「ポスト5G 情報通信システム基盤強化研究開発事業 / 先導研究 (委託) 」委託事業
NDKの事業は通信規格の変遷とともに発展して来ましたが、NDKは2030年以降に本格化すると予想される6Gのトップランナーとなるべく、中計期間中から事業展開の検討に着手いたします。
6Gのトップランナーとなるべく、中計期間中から事業展開の検討に着手