製品概要

切断方位と振動姿態

写真 水晶振動子は、その使用目的(発振周波数、電気的特性)によって結晶軸からの切断方位を選んでいます。図2は主な切断方位を表わしています。また、表1はその振動姿態、周波数範囲、容量比のTypical値を示したものです。
 例えば、最も広く使われているATカット板はZ軸から約35°15′だけ傾けた面に平行な板となります。また28MHzの水晶振動子を基本波モードで励振させた場合の水晶板の厚みは、約0.06mmとなります。

                     図2 水晶片の主な切断方位

表1 主な水晶片の振動姿態、周波数範囲と容量比

振動姿態 切断方位 周波数範囲 (kHz) 周波数計算式 (kHz) 容量比 (Typical値)
厚みすべり振動

AT基本波 800~5000
2000~80000
1670/t
1670/t
300~450
220
AT3次オーバトーン
AT5次オーバトーン
AT7次オーバトーン
AT9次オーバトーン
20000~90000
40000~130000
100000~200000
150000~230000
1670×n/t n²×250
n:オーバトーン次数
BT基本波 2000~35000 2560/t 650
屈曲振動(音叉)
+2°X 16~100 700×w/l² 450
屈曲振動
XY
NT
1~35
4~100
5700×t/l²
5000×w/l²
600
900
伸張振動
+5°X 40~200 2730/l 140
輪郭すべり振動
CT
DT
SL
250~1000
80~500
300~1100
3080/l
2070/l
460/l
400
450
450
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