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発振回路評価方法

ドライブレベル(励振レベル)(2)―測定方法―

今回は、ドライブレベル(励振レベル)(以下、ドライブレベル)の測定方法について、お伝えいたします。


前回(ドライブレベル(1) )お伝えしたように、ドライブレベルは下記の式で表されますので、測定の対象はRLとiになります。


ドライブレベルの式

DL:ドライブレベル
RL:水晶振動子の負荷時等価抵抗
i:水晶振動子に流れる電流値(実効値)



1.『RL:水晶振動子の負荷時等価抵抗』の測定方法

<概要>
ネットワークアナライザ及び負荷容量CL治具を用いて、以下測定手順(NDK製水晶振動子が基板に実装されている場合※1の手順)により、実験用水晶振動子単体のRLを測定します。
(※1) NDK製水晶振動子が基板に実装されていない場合は、適切なNDK製水晶振動子を別途用意し、それを実験用水晶振動子として用います。


<測定手順>

(1) 基板に実装されている水晶振動子を、はんだゴテなどで取り外す。
(2) 水晶振動子に付着した余分なはんだを除去した後、水晶振動子が常温になるまで待つ。
(3) 水晶振動子を負荷容量CL治具にセットする(負荷容量CL治具の容量は、仕様書で指定している負荷容量CL)。
(4) 負荷容量CL治具をネットワークアナライザにセットし、ネットワークアナライザのマニュアルに従い、水晶振動子単体のRLを測定する。


2.『i:水晶振動子に流れる電流値(実効値)』の測定方法
<概要>
実験用水晶振動子を基板にセットし、以下測定手順により、指定された温度条件におけるpeak to peakの電流値を測定し、それを実効値に変換します。


<測定手順>
(1) 実験用水晶振動子にリード線を取り付け、リード線に電流プローブを通した状態で基板にセットする。
(2) 水晶振動子とその周辺を指定された温度で安定させた後、水晶振動子を発振させ、peak to peakの電流値をオシロスコープにより測定する。
(3) peak to peakの電流値を実効値に変換する。変換には正弦波交流の実効値算出方法(以下参照)を用いる。

Irms:水晶振動子に流れる電流値(実効値)
Ip-p:水晶振動子に流れる電流値(peak to peak値)


ドライブレベルの測定イメージ図は以下になります。


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