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2025.02.04
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【コラム】AIデータセンターの進化になぜ水晶発振器が必要なのか?(3) AIデータセンターにおける水晶デバイスの応用とこれからの展望

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※画像はイメージです

イントロダクション

近年、AI技術の急速な普及に伴い、生成されるデータ量が爆発的に増加しています。これにより、データを効率的に処理・分析するためのAIデータセンターの需要が急増しています。AIデータセンターは、膨大なデータを迅速かつ正確に処理するための重要なインフラストラクチャーです。このコラムでは、AIデータセンターの進化においてなぜ水晶デバイスが必要なのか?を複数回に分けて解説していきます。

※前々回のコラム「(1)AIデータセンターの進化とその重要性」はこちら

※前回のコラム「(2)水晶デバイスの特性と優位性」はこちら


AIデータセンターに最適な水晶デバイス

AIデータセンター内の光トランシーバにおいて、水晶デバイスは重要な役割を果たしています。当社の差動出力水晶発振器(SPXO)は、信号の揺らぎを抑える特性を持ち、AIデータセンターの高速かつ大容量の通信を支えるために必須の製品と考えています。 具体例として光トランシーバの内部では差動出力水晶発振器(SPXO)が使用されています。高速かつ大容量の通信において差動出力水晶発振器(SPXO)がデータの誤りを減少させる役割を果たし、通信の信頼性向上に貢献しています。


差動出力水晶発振器(SPXO)製品紹介

当社の差動出力水晶発振器(SPXO)は、以下のような特長を持っています。

spxo1.jpg

・低位相ジッタ:32.3fs(@156.25MHz)で非常に低い位相ジッタ

・高精度:±25×10^-6の精度で安定した信号提供

・コンパクトサイズ:2.0x1.6mm および 2.5x2.0mmの小型設計

・高温対応:最大105℃まで動作可能。

・基本波対応:100~170MHzで高精度信号生成

これらの特長により、差動出力水晶発振器(SPXO)はAIデータセンター、AIサーバや光トランシーバ内部において非常に優れた性能を発揮し、信頼性の高い通信を実現します。

<主な対象製品> ※形名をクリックすると詳細ページにリンクします。

形名

用途/特長 パッケージサイズ
(mm)
公称周波数範囲
(MHz)
出力仕様 総合周波数許容偏差
(ppm)
動作温度範囲
(℃)
電源電圧
(V)
消費電流
(mA)
NP2016SA ・データセンター
・光トランシーバ
・DSP用クロック
2.0×1.6×0.7 100 to 170 LVPECL Max. ±50 -40 to +85
-40 to +105
+2.5
+3.3
Max. 60
NP2016SB ・データセンター
・光トランシーバ
・DSP用クロック
2.0×1.6×0.7 100 to 170 LVDS Max. ±50 -40 to +85
-40 to +105
+2.5
+3.3
Max. 40
NP2520SA ・5G 対応機器
・光通信/光トランシーバ
・WDM装置
2.5×2.0×0.8 100 to 170 LVPECL Max. ±50 -40 to +85
-40 to +105
+2.5
+3.3
Max. 60
NP2520SB ・5G 対応機器
・光通信/光トランシーバ
・WDM装置
2.5×2.0×0.8 100 to 170 LVDS Max. ±50 -40 to +85
-40 to +105
+2.5
+3.3
Max. 40


これからの展望

AI技術は急速に進化しており、それに伴いデータセンターの需要も増加しています。今後、AI技術のさらなる進化により、データセンターの通信速度や容量はますます向上することが予想されます。これに伴い、水晶デバイスの需要も増加しさらなる技術革新が求められるでしょう。 当社では、今後もより高性能な水晶デバイスの開発を進め、最先端のAI技術を支える製品を提供してまいります。


まとめ

今回のコラムでは、AIデータセンターにおける水晶デバイスの具体的な応用例とその特長について解説しました。水晶デバイスは、AI技術の進化を支える重要な電子部品であり、今後もその需要は増加することが予想されます。当社では、今後も水晶デバイスや水晶応用機器ビジネスに関する最新の技術情報をお届けする予定です。お読みいただきありがとうございました。

※前々回のコラム「(1)AIデータセンターの進化とその重要性」はこちら

※前回のコラム「(2)水晶デバイスの特性と優位性」はこちら


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IRに関するお問い合わせ TEL : 03-5453-6702

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製品に関するお問い合わせ TEL : 03-5453-6723

E-Mail:newsrelease@ndk.com

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