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発振回路評価方法

起動時間(3)―改善方法―

今回は、起動時間の改善方法について、お伝えいたします。


起動時間の理論式は起動時間(1)―概要―でお伝えしたように

理論式


Tstr:起動時間
k:比例定数
L1:水晶振動子の等価直列インダクタンス
|-R|:回路の負性抵抗(絶対値)
RL:水晶振動子の負荷時等価抵抗


となっておりますので、回路の変更により起動時間を改善する(より小さい値にする)方法は「回路の負性抵抗(絶対値)を大きくすること」になります。


回路定数変更により回路の負性抵抗(絶対値)を大きくする方法は負性抵抗とは(3)―負性抵抗の改善方法―でお伝えしたように
   ①外付けコンデンサ(Cin, Cout)の容量を小さくする
   ②制限抵抗(Rd)の値を小さくする
となります。よって①または②(あるいはその両方)の実施により、起動時間は改善されます。


回路図

(注1)帰還抵抗:ICの出力側端子から入力側端子へ、電流及び信号を適正に帰還させる
(注2)制限抵抗:発振の振幅を抑える

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