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発振回路評価方法

温度特性(3)―起動時間―

今回は、起動時間の温度特性について、お伝えいたします。


起動時間は起動時間(1)でお伝えしたように以下の計算式により算出されるので、起動時間の温度特性はL1、RL及び|-R|の温度特性で決まります。


計算式

Tstr:起動時間
k:比例定数
L1:水晶振動子の等価直列インダクタンス(水晶振動子の等価回路参照)
|-R|:回路の負性抵抗(絶対値)
RL:水晶振動子の負荷時等価抵抗


1.『L1:水晶振動子の等価直列インダクタンス』の温度特性
仕様書で規定されている動作可能温度範囲において、L1はほとんど変わりません。

2.『RL:水晶振動子の負荷時等価抵抗』の温度特性
仕様書で規定されている動作可能温度範囲において、RLはほとんど変わりません。

3.『|-R|:回路の負性抵抗(絶対値)』の温度特性
負性抵抗とは(4)でお伝えしたように、『一般的に「低温→高温の変化に対し、おおよそ直線的に低下」』となっております。

以上により、「起動時間は温度が高いほど大きい値となる」ということになります。

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