Product info

液体窒素冷却型(極低温対応)
4ch分析システム

温度制御の冷却を液体窒素で行う分析システム
米国材料試験規格・ASTM E 1559準拠試験に対応可能
液体窒素冷却型 極低温4ch分析システム JAXA COSMODE

特長

米国材料試験規格・ASTM E 1559準拠試験に対応可能な計測法で、宇宙材料評価向けに活用されています。
  • 宇宙環境に適した極低温(-196℃~+125℃)、高真空化(10-4Pa以下)での計測が可能です。
  • サンプルから発生する脱離ガスを最大4つのセンサモジュールで高精度に計測することができます。

測定サンプルをガス化せずにそのままの状態での計測が可能です。
  • サンプルを破壊せず、そのままの状態で回収することが可能です。
  • サンプルサイズの制約がなく、最終製品状態でのアウトガス測定が可能です。
測定サンプルをガス化せずにそのままの状態での計測が可能です
※写真は小型真空チャンバーでのサンプル投入時のものです。

温度変化による周波数変動を高精度でキャンセルし、正確に計測することが可能です。
  • -190℃~+125℃まで温度を変化させても、 検出電極と基準電極の差は実力±6pm以内。
モジュールの周波数温度特性
  • ・ 各電極の周波数変動は800ppm以上
  • ・ 差分を取ることで±6ppm以内
  • ・ 温度変動による影響1/100以下

センサモジュールの特性差が少なく、高精度に計測することが可能です。
  • 4つのセンサモジュールに付着したアウトガスの昇温時における脱離バラつきは実力±1.5℃以内。
シリコーンゴムのQTGA試験結果
シリコーンゴム
シリコーンゴム(RTV-S691)

システム構成例

ASTM E 1559準拠試験に対応可能なシステム構成例
システム構成例

真空チャンバを含めた評価システム販売も可能です。 詳細はこちら


アプリケーションソフトウェア
Twin-QCMセンシングユニットの操作は、付属の専用アプリケーションソフト(Twin-QCM Real Time Monitor)を使用します。
Twin-QCM Real Time Monitorは、モニタリングやデータ解析が可能です。
  • QCMセンサモジュールの周波数変化の測定とモニタリング
  • QCMセンサモジュールの温度変化の測定とモニタリング
  • 測定した周波数及び温度データのcsv形式での保存機能
  • 取得した周波数データの周波数偏差の測定、波形の重ね合わせなどの解析機能
  • Allan分散分析手法による、周波数の安定度モニタリング
  • ER(Evaporation Rate)チャートによるコンタミ物質の脱離速度と温度相関の解析
  • 計測システムの状態監視
  • 温度制御プログラムの編集及び温調器(計測装置組込み)への書込み機能
  • CQCM/TQCMの判別及び温度制御方式の自動切り替え

アプリケーションソフトウェア
Twin-QCM Real Time Monitor画面例

仕様

Twin-TQCMセンサモジュール PSA-QM-1001
周波数 10.278MHz(基本波) /30.833MHz(3倍波)
質量感度 2.39x108 (Hz/g)㎠(基本波)
7.17x108 (Hz/g)㎠(3倍波)
動作温度範囲 -196 ~ +125℃
温度特性 ±10ppm
(+25℃を基準として-80℃〜+80℃にて)
寸法 Φ35.0x23.3(H)mm
電極面積:12.57㎟
重量 ≦100g
ヒーター電力 ≦6W
測定視野角 20° (Harf Angle)
4ch センシングユニット PSA-QS-1001
制御ch数 1 ~ 4
周波数検出精度 ≦1ppm
周波数分解能 0.01Hz
動作温度範囲 +10 ~ 40℃
電源・電圧 AC100V ~ AC240V(50/60Hz)
寸法 437(W) x 132(H) x 499(D) mm(突起部除く)
重量 ≦10kg
*ご使用になる国や地域によっては、電源電圧に制限がある場合があります。
Twin-TQCMセンサモジュール外観 (単位:mm)
Twin-CQCMセンサモジュール外観
Twin-QCMセンシングユニット(4ch)外観 (単位:mm)
Twin-CQCMセンサモジュール外観
米国材料試験規格・ASTM E 1559
ASTMは、世界最大規模の標準化団体である米国試験材料協会(American Society for Testing and Materials、現在は ASTM International)が策定する規格で、米国航空宇宙局(NASA)様および日本の独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)様が推奨する試験方法です。
ASTM E 1559は、材料から放出されるアウトガスが一定温度に保たれたQCM(Quartz Crystal Microbalance:水晶振動子)上に付着する量をリアルタイムで測定する試験(アウトガスレート測定試験)です。
アウトガスレート測定装置概念図
アウトガスレート測定装置概念図
(JAXA様ご提供)
【テスト方法例】QCMセンサ:3コ使用
センサ1コ:-183℃以下に冷却
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