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大変革する自動車市場に世界シェアNo.1の水晶デバイスが貢献

大変革する自動車市場に
世界シェアNo.1の水晶デバイスが貢献

カーエレクトロニクスを
長年にわたり支え、世界シェア50%以上に

NDKの自動車用水晶デバイスの開発は、自動車の電装化が始まる1970年代の前半から行なわれてきました。やがて、1983年には、米国ゼネラル・モーターズ(GM)の関係会社デルコ・エレクトロニクス社と契約。この実績が評価され、国内でも日本電装社(現デンソー社)に採用されるなど、NDKは、自動車用水晶デバイスメーカーとしては、最古参の一社になっています。現在、自動車市場で55%のシェア※、2020年度には183億円の売上高を達成するなど、名実ともに世界ナンバーワンを誇っています(※当社推計)。

世界シェアNo.1(約55%)

【車載向け水晶デバイスのシェア (富士キメラ、当社推定)】

NDKの水晶デバイスは、自動車のさまざまな部分で使用されています。
当初は、自動車の安全性に貢献する部分。エンジンの電子制御式燃料噴射装置やブレーキ制御、トランスミッション制御、エアバッグ制御などに使われ、その後、スピードメーターやカーオーディオ、TPMS(タイヤ空気圧監視システム)、キーレスエントリーシステムへと採用されてきました。

【車載向け水晶デバイス】

【車載向け水晶デバイス】

いまでは、次世代の自動車のカギとなるADASや自動運転に貢献する領域に広がっており、そのポテンシャルは計り知れません。周囲の環境を検知するミリ波レーダやLiDAR、車載カメラに、また、そこで得た情報を外部の情報と組み合わせるために、GPSと連携させるテレマティクスにも活用されているのです。

こうした動きから、水晶デバイスの採用部品点数は、高級車で70~100個、普及価格帯で30~40個、低価格帯で20個、平均で約30個搭載されており、年率5%程度増えていくことが予想されています。

車載向け水晶製品ポテンシャル

車載向け水晶製品ポテンシャル

当社推定

製品の企画・開発から量産・出荷まで
「総合サポート力」がNDKの強み

NDKが自動車用水晶デバイスメーカーとして世界ナンバーワンになったのは、NDKのDNAともいうべき「総合サポート力」に負うところが大きいと考えられます。企画・開発段階から量産・出荷までの工程を、製造、技術、品質、営業、それぞれの部門が密に連携を取り合って、総合的にお客様のニーズにこたえてきたのです。

例えば、開発段階では、要求仕様に対応する設計技術力を活かした取り組みを実施。1980年代、それまで主流だったリードタイプの製品に代わり、SMD(表面実装)タイプが求められるようになりました。しかし、自動車という低温から高温までの過酷な温度環境に繰り返しさらされることで、プリント基板と水晶振動子のはんだ付けにクラックが発生するという課題がありました。この課題を解決するべく、特殊な構造の端子を車載専用パッケージとして採用し、耐はんだクラック性を向上させました。

このように、自動車用部品の長期信頼性を確立するためには、市場で想定される過酷な環境や使われ方を十分に考慮し、一般の民生用製品に比べロバスト性 を高めた製品開発が必須です。NDKでは、冷熱サイクルや振動・衝撃の繰り返しを想定したシミュレーション活用と長年培って来た車載設計技術を組み合わせ、使用部材の選定/構造設計によるロバスト性の高い車載製品の開発を行なっています。

試作段階では、不具合を未然に防止する検証力を活かした取り組みを実施。受動部品である水晶振動子は、回路との発振条件の最適化が重要です。NDKでは、回路基板上のマッチング評価を行ない、安定動作に協力しています。こうした取り組みは、お客様の開発スピードに対応するため、日本以外でも、米国、ドイツ、そして、いま勢いのある中国などの拠点においても行なっています。

量産段階では、高品質・高信頼性の製品供給力を活かした取り組みを実施。NDKでは、車載用水晶振動子を生産している国内外の全工場で、IATF16949認証を取得しています。極めて厳しいとされる「車載品質」をベースとし、その品質を車載以外の用途の製品に対しても応用しているのです。

NDKの総合サポート力

お客様
プロセス

  • 企画
    ニーズを先取りした高品質製品の提案力 ※各用途に対応できる製品を豊富にラインナップ
  • 開発
    ご要求使用に対応する設計技術力 ※シミュレーション・試作・信頼性検証→ロバスト性向上
  • 試作
    不具合を未然に防止する検証力 ※回路検討サービス
  • 量産
    高品質・高信頼性 製品の供給力 ※1品種2工場(IATF16949認定)以上で生産できる体制
  • 出荷
    万が一不良発生した時の万全なサポート力 ※不具合対応は国内だけでなく、海外工場でも迅速に対応

「車載品質」でお客様独自の
要求仕様にもこたえる

NDKでは、信頼性試験の結果をすべてのお客様に安心していただけるよう、2008年には、試験所認定システムISO/IEC17025を取得しました。自動車業界スタンダードのAEC-Q200で要求される試験以外にも、お客様独自の使用環境のニーズを満たす、さまざまな試験に対応しています。例えば、日常で多くの落下が想定される、キーレスエントリー用の水晶デバイス向けランダム連続落下試験装置や、何百時間もタイヤ内で重力加速度にさらされる、TPMS用水晶デバイス向け遠心加速装置を用意しています。

こうした、業界基準の品質を安定して供給するだけでなく、独自の要求仕様にきめ細かく対応できる体制が、各国・地域の自動車メーカーや車載機器メーカーの信頼を勝ち得ることにつながってきたのです。

自動車は、ひとつのモデルで5~10年間製造され、また、ドライバーが10年乗っていくものです。自動車業界では、製造時はもちろん、万一の故障時にも備えて、製品を長く供給し続けることが求められています。NDKは、車載品質の水晶デバイスを供給し続ける体制が整っており、車載機器メーカーの厳しい要求にこたえ続けている実績があります。

100年に一度の大変革を迎えている自動車業界では、これまで 車載向けの経験がないプレーヤーや部品メーカーも新規参入を目指し、活発な動きを見せています。かつて、車載機器メーカーから学んだ品質の考え方や取り組みを、部品メーカーの立場からも広げ、自動車業界全体に貢献していきます。

供給力(高品質・高信頼性製品)

国内外の車載用水晶振動子全生産工場にてIATF16949認証を取得しています。

日本電波工業株式会社 本社事務所

日本電波工業株式会社 本社事務所

2015年 ISO9001
2015年 ISO14001
日本電波工業株式会社 狭山事務所

日本電波工業株式会社 狭山事務所

2017年 ISO/IEC17025
2016年 ISO13485
2015年 ISO9001
2015年 ISO14001
古川NDK

古川NDK

2016年 IATF16949
2015年 ISO9001
2015年 ISO14001
函館NDK

函館NDK

2016年 IATF16949
2015年 ISO9001
2015年 ISO14001
ANC/NQM(MALAYSIA)

ANC/NQM(MALAYSIA)

2016年 IATF16949
2015年 ISO9001
2015年 ISO14001
蘇州NDK(中国)

蘇州NDK(中国)

2016年 IATF16949
2015年 ISO9001
2015年 ISO14001
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